鴛鴦の契り(読み)エンオウノチギリ

デジタル大辞泉 「鴛鴦の契り」の意味・読み・例文・類語

えんおう‐の‐ちぎり〔ヱンアウ‐〕【××鴦の契り】

夫婦仲のむつまじいことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「鴛鴦の契り」の意味・読み・例文・類語

おし【鴛鴦】 の 契(ちぎ)

  1. むつまじい夫婦の関係鴛鴦(えんおう)のちぎり。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「鴛の契を結ひ松の齢をひき給ふ」(出典:海道記(1223頃)蒲原より木瀬川)

えんおう【鴛鴦】 の 契(ちぎ)

  1. むつまじい夫婦の関係。
    1. [初出の実例]「互にゑんわうのちぎり浅からずして」(出典:御伽草子・浦嶋太郎(室町末))

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故事成語を知る辞典 「鴛鴦の契り」の解説

鴛鴦の契り

夫婦仲がとてもよいことのたとえ。

[由来] 「捜神記―一一」に載っている物語から。紀元前四世紀の終わりごろ、戦国時代の中国でのこと。そうという国に住むある男性が、美しい妻と結婚しました。しかし、その美しさに王が目を付け、権力で彼女を奪ってしまいます。その結果、夫は自殺。妻も、「夫と一緒に葬ってください」という遺書を残して自殺しました。しかし、王はそれを許さず、二人の墓は少し離れて建てられました。すると、両方の墓から木が生えて、一晩のうちに成長して、枝が絡み合うほどになりました。さらに、つがいの鴛鴦(オシドリ)がやってきてその枝の上に巣を作ったので、人々は感動したということです。

〔異形〕鴛鴦の仲。

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