鵜沼渡(読み)うぬまのわたし

日本歴史地名大系 「鵜沼渡」の解説

鵜沼渡
うぬまのわたし

木曾川にあった渡し。現鵜沼地区と愛知県犬山市を結ぶ。「続日本紀」神護景雲三年(七六九)九月八日条によると、同年鵜沼川(木曾川)で大洪水があったことが知られる。古代には東山道の渡河地点であったとする説がある。「吾妻鏡承久三年(一二二一)六月三日・五日条に「鵜沼渡」「池瀬」(「承久記」では売間瀬・気瀬)板橋」とみえ、承久の乱に際し、朝廷方の美濃目代斎藤親頼や神地頼経らが防衛陣を布いていた。池瀬は伊木いきのこととして現鵜沼大伊木うぬまおおいぎ町に比定され、板橋を同小伊木こいぎ町とする説もある。鵜沼渡付近には古くから宇留間うるま(現在の鵜沼古市場町付近か)があったとされ、「後拾遺集」では源重之によって「東路にここをうるまといふことは行きかふ人のあればなりけり」、「藤原仲文集」では「行きかよひ定めがたきは旅人の心うるまの渡りなりけり」と詠まれ、一条兼良の「藤川の記」には「東路のうるまのし水名をかへはしらしな旅にたつの市人」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む