鷁退・逆退(読み)げきたい

精選版 日本国語大辞典 「鷁退・逆退」の意味・読み・例文・類語

げき‐たい【鷁退・逆退】

〘名〙 (風に強いとされる鷁(想像上水鳥)が、大風にあって吹きもどされ後退する意) 六位蔵人極臈(ごくろう)(=最上位)が欠員がなくて五位に昇ることができず、蔵人を辞さなければならない時、極臈を辞して、末席新蔵人になること。また、一般に官位昇進において不遇であることを例えていう。
本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉「今対鷹揚之人、各慙退之身

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