鷁退(読み)げきたい

精選版 日本国語大辞典 「鷁退」の意味・読み・例文・類語

げき‐たい【鷁退・逆退】

  1. 〘 名詞 〙 ( 風に強いとされる鷁(想像上水鳥)が、大風にあって吹きもどされ後退する意 ) 六位蔵人極臈(ごくろう)(=最上位)が欠員がなくて五位に昇ることができず、蔵人を辞さなければならない時、極臈を辞して、末席新蔵人になること。また、一般に官位昇進において不遇であることを例えていう。
    1. [初出の実例]「今対鷹揚之人、各慙退之身」(出典本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む