鷁退(読み)げきたい

精選版 日本国語大辞典 「鷁退」の意味・読み・例文・類語

げき‐たい【鷁退・逆退】

  1. 〘 名詞 〙 ( 風に強いとされる鷁(想像上水鳥)が、大風にあって吹きもどされ後退する意 ) 六位蔵人極臈(ごくろう)(=最上位)が欠員がなくて五位に昇ることができず、蔵人を辞さなければならない時、極臈を辞して、末席新蔵人になること。また、一般に官位昇進において不遇であることを例えていう。
    1. [初出の実例]「今対鷹揚之人、各慙退之身」(出典本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android