鷲原寺(読み)わしはらじ

日本歴史地名大系 「鷲原寺」の解説

鷲原寺
わしはらじ

[現在地名]朝来町岩津

岩屋谷(いわやだに)集落の北東方、観音(かんのん)川の右岸にある。岩屋山観音院と号し、高野山真言宗。本尊は平安時代後期のものと思われる千手観音立像。焼失した宝殿再建の勧進のため享和三年(一八〇三)に記された略縁起(その版木が残る)や口碑などによれば観音山は法道仙人によって開かれ、大同年間(八〇六―八一〇)弘法大師が諸国遊歴の際、山の中腹、岩山の洞窟に鷲のすむのを見て密教相応の地と感得し、寺号を鷲原寺としたという。また中興実海が本堂を建ててから享和三年まで数百年を経ているという。ところで当地を含む円山(まるやま)川の上流域から市(いち)川の上流域にかけては中世から近世初頭にかけて生野(いくの)銀山(現生野町)への通路にあたっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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