岩屋谷村(読み)いわやだにむら

日本歴史地名大系 「岩屋谷村」の解説

岩屋谷村
いわやだにむら

[現在地名]岸本町岩屋谷

坂中さかなか村の西、長者原ちようじやはら台地の南西部に位置し、北西佐野さの川が流れる。地名の由来は、集落南西部の谷に岩石が多いことからとか、あるいは地内に大夫塚とよぶ大石があったことにちなむという(岸本町誌・伯耆志)。弥生時代末期から奈良・平安・鎌倉時代に至る集落跡、岩屋谷荒神いわやだにこうじんかみ遺跡がある。拝領高は一三七石余、本免は三ツ八歩。


岩屋谷村
いわやだにむら

[現在地名]朝来町岩津いわつ

津村子つむらこ村の南続きにあり、集落は岩屋谷川と円山まるやま川の合流点付近に散在する。南は円山(現生野町)。寛永一六年(一六三九)の知高帳に村名がみえ、高一六八石余、宝暦七年(一七五七)の但馬国高一紙では高一七一石余。地内には岩屋観音で知られる鷲原わしはら寺があり、菱屋平七長崎紀行(京都大学文学部蔵)には「岩屋谷村、人家五六十軒、村中に川あり土橋より渡る、所ゝより岩屋の観音まうづる道あり、四五丁行バ茶屋あり、岩屋谷村の内なり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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