鹿塩マイロナイト(読み)かしおマイロナイト

最新 地学事典 「鹿塩マイロナイト」の解説

かしおマイロナイト
鹿塩マイロナイト

Kashio mylonite

中央構造線沿いの領家帯に発達するマイロナイト原田豊吉(1890)は,中央構造線沿いに存在するporphyritic hornblende gneissに「鹿塩片麻岩」という名称を提唱し,閃緑岩質の変質凝灰岩と考えた。その後,その原岩・成因について数多くの議論があった。この鹿塩片麻岩について,C.Lapworth(1885)により定義されたマイロナイトという認識を明らかにしたのは杉健一(1935)で,その変形機構をカタクレーシスに求めた。その後,1970年代後半から,鹿塩マイロナイトが非持トーナル岩領家変成岩を原岩とし,石英の動的再結晶を経験した延性剪断変形で特徴づけられる典型的なマイロナイトであることが明らかにされた。そのマイロナイト化の時期は白亜紀後期と考えられている。鹿塩マイロナイト帯の幅は中央構造線から約500m~1kmで,中央構造線沿い約200m以内でカタクレーサイト化を重複して被っている。鹿塩マイロナイトの分布は,中部地方から淡路島までほぼ連続し,関東地方の比企丘陵にも存在する。また,領家帯内部にもマイロナイト帯の存在が紀伊半島などで知られている。参考文献杉山隆二(編)(1973) 中央構造線,東海大学出版会

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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