20世紀日本人名事典 「鹿島一谷」の解説
鹿島 一谷
カシマ イッコク
- 生年
- 明治31(1898)年5月11日
- 没年
- 平成8(1996)年11月23日
- 出生地
- 東京市下谷(現・東京都台東区)
- 本名
- 鹿島 栄一
- 学歴〔年〕
- 高小(1年)卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和42年〕,勲四等瑞宝章〔昭和48年〕
- 経歴
- 代々彫金をする家に生まれ、布目象嵌の技術を伝承する。祖父、父、のち海野清、北原千禄に師事。大正7年20歳で独立。昭和24年日展に「金工水牛文花器」が特選。30年日本工芸会の創立に際し、正会員となり、33年理事。また32年より度々日本伝統工芸展鑑査員を務めた。54年人間国宝に認定。繊細な絵文様を特色とし、伝統的技法を現代に生かした作風で知られる。代表作に「露草布目象嵌水指」(52年)、「銀地布目象嵌 秋の譜水指」(53年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報