日本歴史地名大系 「鹿父神社」の解説 鹿父神社しかぜじんじや 鹿児島県:肝属郡根占町横別府村鹿父神社[現在地名]根占町横別府栗之脇(くりのわき)に鎮座する。祭神は和多都美神。旧村社。延慶二年(一三〇九)一〇月二二日の鎮西下知状(禰寝文書)には、禰寝南俣得富(ねじめみなみまたとくとみ)分の初任検畠に関連して「任先例所被寄進于鹿父・若宮・御霊・竹崎寺・験王・渡柱等寺社也」とあるが、「三国名勝図会」はここにみえる鹿父を当社の前身としている。文政七年(一八二四)の小根占名勝志(県立図書館蔵)によると、鹿父大明神宮は山本(やまもと)村大浜(おおはま)と横別府(よこべつぷ)村栗之脇にあるが、「三国名勝図会」は前者のみを記し、「シカチ」と振片名を付けている。一説に山本村の本社を明治五年(一八七二)に横別府村の当社に合祀したという。大浜の宮跡は山本地内の宮田(みやだ)小学校付近にあったようで、十数年前に神社のものとみられる石塔の残欠が出土。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by