麻痺・痲痺(読み)まひ

精選版 日本国語大辞典 「麻痺・痲痺」の意味・読み・例文・類語

ま‐ひ【麻痺・痲痺】

〘名〙
① しびれて感覚や機能が失われること。
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)三「打身、〈略〉麻痺、麻木、一切不順の妙薬なり」 〔医学正伝‐痺〕
② (比喩的に) 本来のはたらきを失い、活動が鈍くなること。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「蓋し小説を読むこと癖習となるときは、壮旺の情懐、これが為に麻痺(〈注〉シビレ)し」
神経機能の障害によって起こる状態。運動麻痺とは運動神経断絶による運動不能、知覚麻痺とは知覚神経の断絶による感覚喪失をいう。
※濁った頭(1911)〈志賀直哉〉四「大怪我をした人の神経が其部分だけ一時痲痺して了ふ事実と似た現象とも考へられますが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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