黄枯ら茶(読み)キガラチャ

精選版 日本国語大辞典 「黄枯ら茶」の意味・読み・例文・類語

き‐がらちゃ【黄枯茶・黄唐茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 染色の名。うすい藍色(あいいろ)を帯びた茶色黒みがかった濃い橙色。丁子(ちょうじ)を煎(せん)じた汁に少量の鉄分灰汁(あく)を加えて発色させる。丁子色
    1. [初出の実例]「独りの娘に黄唐茶(キカラチャ)ふり袖菅笠を着せて」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)二)
  3. きがらちゃめし(黄枯茶飯)
    1. [初出の実例]「なにきがら茶(チャ)だ、それは何より結構だ」(出典:歌舞伎好色芝紀島物語(1869)五幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む