黒忠村(読み)くろただむら

日本歴史地名大系 「黒忠村」の解説

黒忠村
くろただむら

[現在地名]美星町黒忠

九名くみよう村の西にあり、南は星田ほしだ村。吉備津神社の流鏑馬料足納帳によると康正二年(一四五六)分として一貫七〇〇文「黒忠」とみえ、うち一貫二〇〇文を直納、五〇〇文は路銭ともに地下得分。

寛永備中国絵図では山崎家治先知とあり、高三八二石余。正保郷帳では幕府領で、枝村に国光・貞時・麓・馬酔あせぶ宗安むねやす・明見・加谷かたに・高内市の各村が載る。万治元年(一六五八)成羽なりわ陣屋(現川上郡成羽町)旗本山崎領となる。「美星町史」によれば元禄一二年(一六九九)から翌々年にかけて播州姫路藩主本多忠国による検地が行われたが、この頃に上・下の二村に分れたと考えられ、その後庄屋も別立てで、上黒忠村が高内原・本村ほんむらむかい、下黒忠村は加谷・宗安を境域とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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