黒田古墳群(読み)くろだこふんぐん

日本歴史地名大系 「黒田古墳群」の解説

黒田古墳群
くろだこふんぐん

[現在地名]上越市黒田 田ノ入

南葉なんば山系黒田山の東麓斜面鞍部にある八基の円墳群。外形はいずれも周濠をもち頂上部は平たくお供え餅状をなす。昭和六年(一九三一)第三号墳・第七号墳の調査が行われたが、遺物は検出されなかった。

被葬者はせき川左岸の扇状地開発者で、郷戸クラスであろうと推定される。

〔刊行後の調査の進展〕

上信越自動車道建設に伴い、平成八年(一九九六)から新潟県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査を実施した。古墳群は総数二三基、円墳を主体に方墳を含み、南側と北側尾根の二支群で構成されていることがわかり、うち一三基が調査された。


黒田古墳群
くろだこふんぐん

[現在地名]園部町黒田

黒田集落の北側山麓部にある四基の円墳。穴武士あなぶし古墳ともよぶ。一号墳・四号墳は半壊状態であるが、それぞれ径十数メートルで横穴式石室。二号墳は無袖式の横穴式石室がみられ、幅は入口一・一メートル、奥部分一・九メートル、高さは羨道部一・四メートル、奥部分で一・一五メートルという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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