黒田夏子(読み)クロダナツコ

デジタル大辞泉 「黒田夏子」の意味・読み・例文・類語

くろだ‐なつこ【黒田夏子】

[1937~ ]小説家東京の生まれ。教員校正者を経て、「abさんご」で早稲田文学新人賞受賞し作家デビュー。同作品芥川賞を受賞。

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知恵蔵mini 「黒田夏子」の解説

黒田夏子

小説家。1937年、東京都生まれ。59年に早稲田大学を卒業後、教員や事務員、校正者として働くかたわら執筆を続け、63年に『毬』で読売短編小説賞に入選。2012年に『abさんご』で第24回早稲田文学新人賞を受賞し、75歳でデビューを果たした。13 年には同作品で第148回芥川龍之介賞を史上最年長で受賞した。『abさんご』は昭和のある家族の歴史を描いた物語で、カタカナやかぎ括弧、固有名詞を一切使用せず、全文横書きという特徴ある作風となっている。

(2013-1-17)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田夏子」の解説

黒田夏子 くろだ-なつこ

1937- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和12年生まれ。5歳のときから物語を書きはじめる。中学校教諭,フリーの校正者などをつとめながら作品を書きつづけ,昭和38年「毬」で読売短編小説賞に入選。横書きの断章形式,ひらがなを多用した特異な文体で書かれた「abさんご」で24年早稲田文学新人賞。翌25年同作品で最年長75歳での芥川賞を受賞。早大卒。

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