黒須田村(読み)くろすだむら

日本歴史地名大系 「黒須田村」の解説

黒須田村
くろすだむら

[現在地名]緑区黒須田町・すすき一―二丁目・もみの木台きだい大場おおば

西南部を鶴見つるみ川の支流黒須田川が流れる。丘陵がちの典型的な谷田の村。南北に細長く、東に石川いしかわ村・大場村、西に王禅寺おうぜんじ(現川崎市麻生区)くろがね村がある。

近世初めは幕府直轄領。元禄一〇年(一六九七)旗本坪内領。田園簿では田五八石九斗余、畑一一石余。神奈川宿(現神奈川区)助郷を勤めていた(横浜市史)。化政期(一八〇四―三〇)の家数一三(風土記稿)。安政二年(一八五五)の家数一一、人数六四(横浜市史)。「風土記稿」によると、用水谷戸の清水を利用したが、水利は悪く、旱損の患があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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