日本大百科全書(ニッポニカ) 「鼓浪嶼」の意味・わかりやすい解説
鼓浪嶼
ころうしょ / フーランユイ
中国南東部、福建(ふっけん)省南部の厦門(アモイ)にある島。人口1万6376(2000)。別称コロンス。面積1.64平方キロメートル、最高点は日光岩で標高90メートル。明(みん)末に鄭成功(ていせいこう)が水軍基地を置いた地で、日光岩の麓(ふもと)に鄭成功記念館がある。1903年に共同租界が置かれ外国人の別荘地とされたが、人民共和国成立後は中国人の保養地、住宅地となった。厦門と大橋で結ばれる。
[青木千枝子・河野通博]
2017年、「鼓浪嶼:歴史的共同租界」としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。
[編集部 2018年5月21日]