鼬眉目佳し(読み)いたちみめよし

精選版 日本国語大辞典 「鼬眉目佳し」の意味・読み・例文・類語

いたち【鼬】 眉目(みめ)(よ)

  1. 鼬の醜い顔を、わざと器量がいいと反対にいう語。鼬に出会った時の呪文(じゅもん)。鼬の声を聞くと火事にあい、群れをなして鳴くと凶事があるという迷信があり、その時、この語をとなえると、火災、凶事から免れるという。
    1. [初出の実例]「『鼬(イタチ)眉目(ミメ)よし。ま一度こい、顔見う』と世話にいふを、秀句ずきなる人の門にて、『いかきみめよし、めす』と言ふ」(出典咄本醒睡笑(1628)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 イタチ 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android