鼻中隔(読み)ビチュウカク(その他表記)nasal septum

デジタル大辞泉 「鼻中隔」の意味・読み・例文・類語

び‐ちゅうかく【鼻中隔】

鼻腔左右に仕切る隔壁。ほぼ中央にあり、前方は主に軟骨からなる。

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精選版 日本国語大辞典 「鼻中隔」の意味・読み・例文・類語

びちゅう‐かく【鼻中隔】

  1. 〘 名詞 〙 鼻腔の中央にあるしきり。〔医語類聚(1872)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鼻中隔」の意味・わかりやすい解説

鼻中隔
びちゅうかく
nasal septum

鼻腔を左右に分ける正中部の隔壁のこと。鼻中隔はまっすぐのことがほとんどなく,多少とも湾曲している。その湾曲が中等度から高度になると,鼻がつまった感じや頭重感その他の症状が現れ,鼻炎副鼻腔炎を伴いやすい。これが鼻中隔湾曲症で,矯正手術が必要となる。鼻中隔には穿孔を生じる場合もある。六価クロム障害のほか外傷脈なし病急性および慢性炎症などが原因としてあげられる。

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栄養・生化学辞典 「鼻中隔」の解説

鼻中隔

 左右の鼻腔の間の隔壁.

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世界大百科事典(旧版)内の鼻中隔の言及

【鼻】より

…鋤鼻器官は退化している。ワニでは二次口蓋が異常によく発達し,鼻腔は骨性の鼻中隔で左右に分かれた前後に長い空洞になり,口腔から完全に隔てられる。後鼻孔は咽頭の上に開く。…

【鼻腔】より

は,外から見える突出部としての外鼻と,外鼻孔から後鼻孔にいたる気道のはじまりとしての顔面内の空間である内鼻にわけられるが,後者を鼻腔という。鼻腔を左右に境する壁は鼻中隔septum nasiと呼ばれ,ヒトを除くと平らである。鼻腔の外側壁の構造は非常に複雑で,骨,海綿状血管組織,粘膜からなる鼻甲介conchae nasalesという突出物が3~4個あり,下から下鼻甲介,中鼻甲介,上鼻甲介,最上鼻甲介と呼ばれている。…

※「鼻中隔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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