日本歴史地名大系 「龍峯寺」の解説 龍峯寺りゆうほうじ 鳥取県:鳥取市鳥取城下栗谷龍峯寺[現在地名]鳥取市栗谷町栗谷(くりたに)の奥、栗谿(くりたに)神社と興禅(こうぜん)寺のほぼ中間の栗谷川南岸にある。広徳山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊は薬師如来。龍峯寺の黄檗宗転宗と興禅寺への寺号改称後の元禄一四年(一七〇一)、藩は新たに龍峯寺を建立して本山京都妙心寺に返すことを決め、旧祈願所天台宗長寿(ちようじゆ)院跡、のちに御小人(おこびと)小屋のあった地を新しい寺地とした(「因府年表」など)。宝永二年(一七〇五)六月には新寺建立後は国清院(池田輝政)・龍峯寺(池田忠継)・清泰院(池田忠雄)の法事は新しい龍峯寺で行い、平常の祭祀は興禅寺・龍峯寺双方で行うこと、往昔以来の本尊は龍峯寺へ移すことと定められた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報