アカハゲ古墳(読み)あかはげこふん

日本歴史地名大系 「アカハゲ古墳」の解説

アカハゲ古墳
あかはげこふん

[現在地名]河南町平石

塚廻つかまり古墳の西一七〇メートルに位置する。径二〇メートル、高さ四メートルの円墳で、墳頂部の標高は約一七〇メートル。内部主体は花崗岩切石を組合せた石棺式石室で、石室は南に開口し、その中軸線は磁北に対し西へ約一三度偏っており羨道・前室・奥室から構成される。奥室は両側壁・奥壁・底石・天井石各々一石の計五石から構成される横口式のもので、扉石は失われている。床石中央部の長さ一八六センチ、幅六六センチの範囲に漆食が棺台状に遺存している。前室は両側壁・天井石とも各二石の計六石からなり、奥室との境、両側壁の目地には漆食で充填した痕跡を認める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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