バルナバ書(読み)バルナバしょ(英語表記)Epistle of Barnabas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルナバ書」の意味・わかりやすい解説

バルナバ書
バルナバしょ
Epistle of Barnabas

使徒教父の著作中の一書。シナイ版聖書写本中にある。旧約聖書解釈にかかわる神学上の論文で,2世紀前半に書かれた。キリスト教立場から象徴的解釈を用いつつ旧約聖書に書かれた事柄新約の予型 typosとみることを唱えている。アレクサンドリアではクレメンスらによって高く評価され正典とみなされたが,その他ではあまり評価を受けていない。著者バルナバではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android