使徒教父(読み)しときょうふ(英語表記)Patres Apostolici; Apostolic Fathers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「使徒教父」の解説

使徒教父
しときょうふ
Patres Apostolici; Apostolic Fathers

使徒たちの時代に続く,ほぼ1世紀頃から2世紀中葉に活躍した教父たちをいう。使徒後教父,使徒直弟子教父ともいわれ,なんらかの意味で使徒たちと関係があったと伝えられる人が多い。ローマのクレメンスアンチオキアのイグナチオス,スミルナポリュカルポス,ヒエラポリスのパピアス,『ヘルマスの牧者』の著者,『バルナバ書』の著者,『十二使徒の教え』の著者らが代表的である。

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世界大百科事典 第2版「使徒教父」の解説

しときょうふ【使徒教父 Apostolic Fathers】

〈使徒後教父〉とも呼ばれる。この名称は17世紀にフランス人コトリエJ.B.Cotelierが,彼の著書に冠した表題に発し,今日に至っている。伝統的には〈使徒たちの教えを受けた教父たち〉という意味で用いられている。初期においては《バルナバの手紙》《クレメンスの第1の手紙》《クレメンスの第2の手紙》《ヘルマスの牧者》《イグナティオスの手紙》《ポリュカルポスの手紙》《ポリュカルポスの殉教》の7書のみが含まれていたが,19世紀になってから新たに《パピアスの断片》《クアドラトゥス断片》《ディオグネトスへの手紙》《ディダケー》が加えられた。

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世界大百科事典内の使徒教父の言及

【教父】より

… 使徒(キリストの弟子)ないし新約聖書の各筆者は教父とは呼ばない。けれども使徒とほぼ同じ時代,すなわち1世紀末から2世紀前半にかけて書かれた教会文献のうち,新約正典に含まれなかった文書の筆者,クレメンス,イグナティオス,ポリュカルポス,ヘルマス,パピアスなどは教父であり,とくにここにあげた人々は近世になって〈使徒教父〉と呼びならわしている。したがって教父は〈使徒教父〉から始まるわけだが,下限はセビリャのイシドルス(636ころ没)である。…

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