世之主城跡(読み)よのぬしぐすくあと

日本歴史地名大系 「世之主城跡」の解説

世之主城跡
よのぬしぐすくあと

[現在地名]和泊町内城

グスク跡。地元ではグスクといい、近在では内城と書いてウチスク、ウチグスクという。沖永良部おきのえらぶ島の中央の山地にあり、標高一五四メートルを最高地点とする。当城の南西五〇〇メートル、広い前庭(珊瑚の石垣で囲まれている)付きの琉球様式堀込納骨室(ウファ、県指定史跡)に祀られている世之主が当城主であったと伝える。世之主は琉球の北山王と永良部島西目ノロの姪の間の次男、真松千代が太祖洪武二八年(一三九五)に島主に任じられて名乗った呼称で、永楽一四年(一四一六)に北山が滅びると世之主は当地で自殺し、墓所に祀られたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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