八重瀬岳(読み)えーじだき

日本歴史地名大系 「八重瀬岳」の解説

八重瀬岳
えーじだき

東風平町南部にある最高標高一六三メートルの台地の北端部をいう。八重瀬岳のある台地は岬状に突き出た北側部分が急崖で、台地面は北西から南東方向に緩やかに傾斜する。このような地形的特徴は、沖縄本島南部の地形を特徴付ける北西―南東方向に延びるいくつかの断層を境にして、北側が急崖をなし、南側が緩斜面をなすという一般的な特徴に共通する。地質的には新第三紀鮮新世の泥岩層(島尻層)を基盤とし、その上を第四紀更新世の琉球石灰岩が覆う。両地層の不整合面は崖下にみられる。崖下の洞穴は沖縄戦中は防空壕に利用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の八重瀬岳の言及

【東風平[町]】より

…人口1万5938(1995)。町の南に沖縄島南部で一番高い八重瀬岳(183m)があるほかは,比較的平たんな地形で,ジャーガルと呼ばれる泥灰岩の風化した肥沃な土壌に恵まれている。第2次世界大戦前には島尻郡役所が置かれていた。…

※「八重瀬岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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