防空壕(読み)ボウクウゴウ

百科事典マイペディアの解説

防空壕【ぼうくうごう】

空襲やミサイル攻撃の被害を避けるための地下。第2次大戦までは簡単なものが多かったが,現代戦では核兵器威力が大きいため,完全防護を図るには地下数百mに所在し環境調節装置なども完備したものでなければならない。この種の施設シェルター)を政府,軍の中枢防護のため常置する国も現れている。民間用では爆心での防護を目的とせず,爆風放射性降下物の被害を避けるため,地下室または1m以上の覆土(ふくど)をもつコンクリート壕で,外部と遮断(しゃだん)されても数日間生存できる程度の施設が考えられている。

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大辞林 第三版の解説

ぼうくうごう【防空壕】

空襲から身を守るため、地面を掘って作る待避所。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

防空壕
ぼうくうごう

空からくる敵の攻撃に対し人員や施設を守るため地を掘ってつくる壕。太平洋戦争では、米軍機が日本本土の空襲を開始したころ職場や家庭に急造された。だが資材不足のため、ほとんど防護効果がなく、応急待避施設として位置づけられていた。とくに大量の焼夷(しょうい)弾により広範囲の都市爆撃が行われるようになってからは、地下壕で蒸し焼きになって死亡する人々が続出した。防空壕と隣組の消防活動に頼った民間防空が市民の犠牲を大きくしたのである。そのため敗戦直前になると、空襲の際は爆撃地域から逃げ出すようになった。なお、核爆発に対する待避壕については、「シェルター」の項を参照されたい。[藤井治夫]

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