加鉛ガソリン(読み)カエンガソリン

デジタル大辞泉 「加鉛ガソリン」の意味・読み・例文・類語

かえん‐ガソリン【加鉛ガソリン】

アンチノック剤として、テトラエチル鉛などの鉛化合物を加えたガソリン大気汚染原因となるため、日本では現在使われていない。有鉛ガソリン。⇔無鉛ガソリン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「加鉛ガソリン」の解説

加鉛ガソリン
カエンガソリン
leaded gasoline

四エチル鉛,そのほかのアルキル鉛系アンチノック剤を添加して,オクタン価を向上させたガソリンで,現在は航空ガソリンにのみ使用が許されている.加鉛ガソリンは染料で着色して,その毒性を表示している.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の加鉛ガソリンの言及

【アンチノック剤】より

…上記のアルキル鉛化合物は猛毒性であり,呼吸や皮膚接触により人体に摂取されると神経を侵す。そこでアルキル鉛含有ガソリン(加鉛ガソリン)は染料によって着色されており,自動車ガソリンはオレンジ,航空ガソリンはオクタン価により赤,緑,または紫色である。鉛含有ガソリンが燃焼すると,鉛化合物を含む排気が自動車道路周辺の大気を汚染し,公害問題をひき起こすため,日本の自動車用レギュラーガソリンは1975年以来完全に無鉛化され,わずかにプレミアムガソリンだけが加鉛されている。…

※「加鉛ガソリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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