可能の助動詞(読み)かのうのじょどうし

精選版 日本国語大辞典 「可能の助動詞」の意味・読み・例文・類語

かのう【可能】 の 助動詞(じょどうし)

  1. 国語で、文語の「る・らる(上代は、ゆ・らゆ)」、口語の「れる・られる」をいう。ともに「受身・自発尊敬」の意を合わせ持っている。これらの語は、意義の上から、また、助動詞相互の承接順序などを考慮して、「す・さす・しむ(口語は、せる・させる・しめる)」とともに他の助動詞と区別し、用言接尾語として説く者もある。
    1. [初出の実例]「可能の助動詞わ動作を出来る意味にいうときに用いる」(出典:口語法(1916)〈国語調査委員会〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android