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国語調査委員会 こくごちょうさいいんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国語調査委員会
こくごちょうさいいんかい

国語に関する最初の国家的調査機関。 1902年に文部省に設置され,13年まで存続。音韻文字 (→表音文字 ) ,言文一致,音韻組織,方言が主要調査方針として掲げられた。目的は国語国字問題の解決にあったが,そこで行われた基礎的,学術的な研究調査は国語学の基礎を確立することとなった。その成果は今日でも参照するに足るものが多い。おもなものをいくつかあげると,『音韻調査報告書』 (1905) ,『口語法調査報告書』 (06) ,『仮名遣及仮名字体沿革史料』 (09) ,『平家物語の語法』 (14) ,『疑問仮名遣』 (12,15) ,『口語法』 (16) ,『口語法別記』 (17) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

こくごちょうさ‐いいんかい〔コクゴテウサヰヰンクワイ〕【国語調査委員会】

明治35年(1902)国語に関する調査を行うために設けられた文部大臣直属の機関。「送仮名法」「口語法」「疑問仮名遣」などを編纂。大正2年(1913)廃止。

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百科事典マイペディアの解説

国語調査委員会【こくごちょうさいいんかい】

1902年文部省に設けられた国語調査のための最初の国家的機関。国語国字問題解決の目的をもつが,国語の音韻,方言,国語史調査等を行い,《音韻調査報告書》等16点の研究成果を公刊,近代国語学の基礎作りに業績があった。
→関連項目大矢透

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大辞林 第三版の解説

こくごちょうさいいんかい【国語調査委員会】

1902年(明治35)、国語に関する調査を行うために設けられた国の機関。13年(大正2)廃止。「送仮名法」「疑問仮名遣」「口語法」「口語法別記」など、多くの業績を残した。

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世界大百科事典内の国語調査委員会の言及

【国語学】より

…官僚機構と結びついたおかげで,国語の研究は,かつて,すでに大きな成果をあげた。上田万年は,かねてより国語に関する国家的な調査機関の必要を説いていたが,1902年(明治35),文部省に国語調査委員会が設けられた。この会は,その事業の目的として,国語問題の解決をうたったのであるが,世に送った調査報告の多くは,国語問題に寄与するところがとぼしかった。…

【国語審議会】より

…1934年官制によって設置された日本語改善に関する審議会。国語調査委員会(1902‐13),臨時国語調査会(1921‐34)の後をうけた文部大臣の諮問機関である。その諮問事項は,日本語の統制,漢字の調査,かなづかいの改定,文体の改善などで,1945年以前には〈漢字字体整理案〉〈標準漢字表〉〈新字音仮名遣(かなづかい)表〉を定め,漢語整理,日本語の横書きなどについて審議した。…

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