山本 浅吉(読み)ヤマモト アサキチ

20世紀日本人名事典 「山本 浅吉」の解説

山本 浅吉
ヤマモト アサキチ

明治〜昭和期の篤農家



生年
明治17(1884)年3月25日

没年
昭和47(1972)年4月1日

出生地
高知県長岡郡十市村(現・南国市)

経歴
高知県屈指の塩田地帯であった長岡郡十市村で、明治35年頃からキュウリ早熟栽培を開始。43年に塩田が廃止されると、その跡地を利用して早熟栽培を進めた。大正8年ナス加温栽培転換当初不作だったが、研究と改良を重ねて温湯式ボイラーを発明し、絶大な成果を上げた。また、品種改良にも尽力し、開発した良質のナスを十市ナスとして京阪神地区に出荷、好評を博した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山本 浅吉」の解説

山本浅吉 やまもと-あさきち

1884-1972 明治-昭和時代の農業改良家。
明治17年3月生まれ。35年から郷里の高知県十市(とおち)村(南国市)の塩田跡でキュウリ,ナスの早熟栽培をおこなう。昭和初期にボイラーをもちいて加温に成功,現在のビニールハウス栽培のもとをつくる。品種改良にもつとめ,十市ナスをつくりだした。昭和47年3月31日死去。88歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android