岩本 素白(読み)イワモト ソハク

20世紀日本人名事典 「岩本 素白」の解説

岩本 素白
イワモト ソハク

昭和期の国文学者,随筆家 元・早稲田大学教授。



生年
明治16(1883)年8月17日

没年
昭和36(1961)年10月2日

出生地
東京府荏原郡北品川

本名
岩本 堅一

学歴〔年〕
東京専門学校(現・早稲田大学)文学部〔明治37年〕卒

経歴
東京専門学校卒業後、母校麻布中学に勤務。大正11年早稲田大学高等学院教授となり、早大講師を経て、昭和17年早大教授に就任。その間随筆家として活躍し、13年「山居俗情」を刊行。18年随筆に関する学術論文集日本文学の写実精神」を刊行し、22年に「素白集」を刊行。29年早大を停年退職し、以後跡見学園短大教授などを務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩本 素白」の意味・わかりやすい解説

岩本素白
いわもとそはく
(1883―1961)

随筆家、国文学者。明治16年8月17日、東京生まれ。本名堅一。東京専門学校(現早稲田(わせだ)大学)文学科卒業。1922年(大正11)より早大で教職につき、随筆文学などを講じ、論文集に『日本文学の写実精神』(1943)がある。かたわら歌誌『槻(つき)の木』などに高雅筆致紀行追憶文章などを載せ、随筆集として『山居俗情』(1938)、『素白集』(1947)を刊行している。

保昌正夫

『『岩本素白全集』全三巻(1974~75・春秋社)』『森銑三著『古い雑誌から』(『岩本素白氏の随筆』所収・1956・文芸春秋新社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩本 素白」の解説

岩本素白 いわもと-そはく

1883-1961 昭和時代の国文学者,随筆家。
明治16年8月17日生まれ。昭和7年早大講師となり,随筆文学を担当。17年教授。学生時代からの友人窪田空穂(くぼた-うつぼ)がいる。昭和36年10月2日死去。78歳。東京出身。東京専門学校(現早大)卒。本名は堅一。随筆集に「山居俗情」「素白集」,著作に「日本文学の写実精神」など。

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367日誕生日大事典 「岩本 素白」の解説

岩本 素白 (いわもと そはく)

生年月日:1883年8月17日
昭和時代の日本文学者;随筆家。早稲田大学教授;跡見学園短期大学教授
1961年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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