斎藤 豊吉(読み)サイトウ トヨキチ

20世紀日本人名事典 「斎藤 豊吉」の解説

斎藤 豊吉
サイトウ トヨキチ

昭和期の劇作家



生年
明治36(1903)年1月13日

没年
昭和51(1976)年12月24日

出生地
東京

別名
芸名(俳優)=田川 淳吉

学歴〔年〕
正則予備校中退

経歴
大正10年俳優として舞台協会に入る。昭和3年岡田嘉子一座に入り、本名で劇作家として活躍。5年劇団プペ・ダンサントを結成するが、8年解散。のち新宿のムーランルージュ文芸部長として活躍。戦後は、ラジオドラマ草創期のテレビドラマの脚本を執筆した。代表作に「煉瓦のかげ」「日真名氏飛び出す」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤 豊吉」の解説

斎藤豊吉(2) さいとう-とよきち

1903-1976 昭和時代の劇作家。
明治36年1月13日生まれ。田川淳吉の名で井上正夫一座,岡田嘉子(よしこ)一座などにくわわり,昭和5年劇団プペ・ダンサントを結成。のちムーランルージュ新宿座の文芸部長をつとめ,本名で「煉瓦のかげ」などおおくの脚本をかいた。昭和51年12月24日死去。73歳。東京出身。

斎藤豊吉(1) さいとう-とよきち

1894-1969 大正-昭和時代の製織技術者。
明治27年2月6日生まれ。父茂助にまなび,改良をかさねて独自の唐桟(とうざん)をつくりだす。柄は80種にのぼる。千葉県無形文化財保持者。昭和44年5月9日死去。75歳。千葉県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斎藤 豊吉の言及

【軽演劇】より

…こうして軽演劇は,東京全域に客層を広げ,既成のマジメ演劇のパロディを試み,新宿ではサラリーマン,学生,文士などの客層をつかみ,浅草では労働者層のファンを獲得した。〈ムーラン〉の作家陣は,初期には吉行エイスケ(1906‐40),楢崎勤,竜胆寺雄(りゆうたんじゆう)らが参画,のちに伊馬鵜平(のち伊馬春部(いまはるべ)),斎藤豊吉,山田寿夫,穂積純太郎,小崎政房,横倉辰次,阿木翁助(あぎおうすけ)らが加わった。俳優では竹久千恵子,水町庸子,外崎恵美子,沢村い紀雄らが参加,伊馬の《桐の木横町》,阿木の《女中あい史》(《女工哀史》のもじり)など,軽いユーモアと皮肉をまじえたタッチで,劇中に世相を巧みに織りこんだ。…

※「斎藤 豊吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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