本丸遺跡(読み)ほんまるいせき

日本歴史地名大系 「本丸遺跡」の解説

本丸遺跡
ほんまるいせき

[現在地名]宇佐市高森 本丸

高森たかもり城跡のうち、西側の本丸地区にある。大幹線農道の建設などに伴って部分的な発掘調査を実施した結果、本丸では天正年中(一五七三―九二)と思われる城跡関係の遺構・遺物のほかに、旧石器時代のナイフ形石器から白磁の碗などを副葬した中世の土壙墓まで各時代の遺構・遺物が発掘された。弥生時代の遺構としては、前期から後期にかけての各時期の住居跡群や後期末頃の集団墓を検出。集団墓のなかの一基にはペンダント状に加工した舶載の内行花文鏡の破片や玉類を副葬していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android