永慶寺跡(読み)えいけいじあと

日本歴史地名大系 「永慶寺跡」の解説

永慶寺跡
えいけいじあと

[現在地名]甲府市岩窪町

柳沢吉保が柳沢氏菩提寺として甲府城北東の岩窪いわくぼ村に創建した黄檗宗寺院。現在の山梨県護国神社境内およびその周辺にあった。宝永二年(一七〇五)建築に着手し、同七年に完成した。当初の寺名を穏々山霊台れいたい寺という。龍華山御建立以来諸色書留(柳沢文庫)によれば、霊台寺造営にあたりすでに他界していた武州龍興寺の雲岩を開山第一世に、同寺座元の東水を二世として菩提寺の建立許可を幕府に求め、八月二一日に杭打ち、一一月二二日に地形普請に取りかかっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報