片辺(読み)カタホトリ

デジタル大辞泉 「片辺」の意味・読み・例文・類語

かた‐ほとり【片辺/辺】

かたすみ。周辺近辺
嵐山へ着き、渡月橋の―まで来たわれわれ一行は」〈三島金閣寺
都から遠く離れた所。片田舎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「片辺」の意味・読み・例文・類語

かた‐ほとり【片辺・偏辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 都から遠く離れたへんぴな所。かたいなか。かたへんど。また都からちょっとはずれたさびしい所。かたつほとり。
    1. [初出の実例]「都へ御上候へ。かたほとりにおもひあてまゐらする事候」(出典:平家物語(13C前)一二)
  3. かたすみ。人目につかない所。
    1. [初出の実例]「西山、東山のかたほとりについて、にげかくれさせ給へり」(出典:平家物語(13C前)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android