疵瑕(読み)しか

精選版 日本国語大辞典 「疵瑕」の意味・読み・例文・類語

し‐か【疵瑕】

〘名〙 (「しが」とも。「疵」は体のきず。「瑕」は玉のきず)
欠点。また、あやまち。過失
史記抄(1477)一八日月明暗を知たほどにとて日月の疵瑕吉凶を問わば何か可知ぞ」 〔春秋左伝‐僖公七年〕
② 不運。不幸。また、弱味。つらさ。
浄瑠璃・殩静胎内捃(1713)三「見ぬ京咄うそ咄跡からはげるひらの雪、跡の白波さざ波や浮世のしがをのせて行」
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)序幕「この身のしがを打明けて、お願ひ申すは無理ながら」

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デジタル大辞泉 「疵瑕」の意味・読み・例文・類語

し‐か【××瑕】

《「しが」とも。「疵」は身のきず、「瑕」は玉のきず》欠点。また、あやまち。瑕疵

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普及版 字通 「疵瑕」の読み・字形・画数・意味

【疵瑕】しか

きず。欠点。〔韓詩外伝、四〕(も)し良中(うち)に在るときは、則ち眉睫(びせふ)之れに與(くみ)す。疵瑕中に在るときは、則ち眉睫之れを(かく)すこと能はず。詩に曰く、鼓宮に于(おい)てす 聲、外に聞(きこ)ゆと。

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