竜前町(読み)たつまえちよう

日本歴史地名大系 「竜前町」の解説

竜前町
たつまえちよう

上京区烏丸通一条下ル

烏丸からすま(旧烏丸小路)に西面する南北三町の片側町。町の中央を中立売なかたちうり(旧正親町小路)が通る。

平安京の条坊では左京北辺三坊の東側と同一条三坊四保九町の東側の地で、平安中期以降は一条大路烏丸小路南の地。

平安時代、北辺の地は官衙町の「内膳院」、九町の地は里内裏の一「土御門内裏」にあたる(拾芥抄)。「日本紀略」長元元年(一〇二八)一二月一五日条に「土御門北、室町東、前安芸守資良宅焼亡」とあり、藤原資良の邸宅があった。中世、この辺りに一条家の別邸「花町亭」、「親長卿記」を記した甘露寺親長の邸宅(中昔京師地図・中古京師内外地図)亀山天皇の皇女昭慶門院の室町殿があった(増鏡)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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