記号接地問題(読み)キゴウセッチモンダイ

デジタル大辞泉 「記号接地問題」の意味・読み・例文・類語

きごうせっち‐もんだい〔キガウセツチ‐〕【記号接地問題】

人工知能において、実世界にある事物名称と、コンピューター内部で扱う記号との結びつけに伴う問題シンボルグラウンディング問題
[補説]人間は、「リンゴ」という文字列実物のリンゴとの結びつき、さらに、切って皿に盛りつけたリンゴや、リンゴの菓子リンゴジュースなどとの関係も理解できる。しかし、コンピューター内部の記号処理では、「リンゴ」と「apple」という文字列は容易に結びつけられるが、実物のリンゴと結びつけることは困難である。つまり、コンピューター内部で扱う記号に本質的な意味を与えることができるのか、記号と事物をどのように結びつけるのかという問題といえる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android