記号処理(読み)きごうしょり(英語表記)symbolic processing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

記号処理
きごうしょり
symbolic processing

コンピュータは主として数値演算を行うが,数値の代りに「X+X=2X」などの記号レベルでの演算を行わせることをいう。数式に関するものが中心で,式の簡略化,因数分解微分積分,行列演算,級数展開など,記号レベルでの数式処理を行うプログラムが作られている。 MACSYMA,REDUCEなどはその代表的なものである。

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大辞林 第三版の解説

きごうしょり【記号処理】

コンピューターを用いて行う数式の論理的処理や文字列の処理などの総称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

記号処理
きごうしょり
symbol manipulation

文字・記号やその列、およびそれらの体系を、コンピュータによって処理する分野、またはそのための技法の総称。コンピュータの使用目的は、初期においては数値の計算・処理が大部分であったが、今日では記号処理の分野が大きく確立されている。
 記号処理の代表的な分野には、(1)日本語・英語などの自然言語やプログラム言語の分析、(2)自然言語の他の言語への翻訳(機械翻訳)、(3)プログラム言語の処理系(コンパイラ)の開発、(4)物理学や天文学で使われる多項式などの加減乗除・因数分解・展開・微分などを行う数式処理、(5)人間の知能機構をコンピュータによってモデル化し実験・研究する人工知能、(6)医者や技術者の専門知識をコンピュータのなかに表現し利用する知識工学などがある。記号処理を行うための手続を記述する代表的なプログラム言語には、文字列の照合・分解・構成機能が充実しているSNOBOL(スノボル)、文字列・数およびそれらの並び(リスト)に対する種々の操作・生成機能を有し、数式処理・人工知能・知識工学のための基本言語となっているLISP(リスプ)などがある。[米澤明憲]
『伊理正夫編『数と式と文の処理』(『岩波講座 情報科学23』1981・岩波書店)』

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