野川・仙川(読み)のがわ・せんかわ

日本歴史地名大系 「野川・仙川」の解説

野川・仙川
のがわ・せんかわ

野川は国分寺市東恋ヶ窪ひがしこいがくぼ一丁目にある日立製作所中央研究所内の湧水を主源とし、国分寺市・小金井市を横断する国分寺崖線(ハケ)に沿って東進、途中、国分寺市真姿ますがたの池や小金井市貫井ぬくい神社・滄浪泉そうろうせん園など、崖線沿いの湧水を数多く取込みながら小金井・三鷹両市境で緩やかに南東に流れを変え、調布市・狛江こまえ市・世田谷区を通って世田谷区玉川たまがわ多摩川と合流する。全長二〇・二三キロ、流域面積六九・六平方キロの一級河川。源流から合流地点までおおむね国分寺崖線に沿って流れている。かつては大川ともよばれ、天保六年(一八三五)の水車稼用水議定証文(金子家文書)では野川・おお川が混用されている。流域周辺には花沢西はなざわにし遺跡殿ヶ谷戸とのがやと遺跡(ともに国分寺市)をはじめとする多くの遺跡があり、旧石器時代から縄文時代にかけての遺物も数多く発掘されており、早い時期からの利用が確認できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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