日本歴史地名大系 「13の沢遺跡」の解説 13の沢遺跡じゆうさんのさわいせき 北海道:十勝支庁上士幌町上士幌村13の沢遺跡[現在地名]河東郡上士幌町字三股音更(おとふけ)川の上流部、石狩山地の山麓に位置する「十勝三股産」黒曜石の原産地遺跡。遺跡は音更川左岸の丘陵を開析する十三の沢(じゆうさんのさわ)川に沿った標高七〇〇―八五〇メートルの帯状のテラスに立地し、面積は一二〇万平方メートルほどと推定される。黒曜石の原石は沢沿いの崖面中の凝灰岩質ローム中や沢中の河床中に礫角―亜角礫の状態で含まれ、転礫では音更川の中・下流域、同川支流の居辺(おりべ)川などで採取が可能である。遺跡の調査は平成八年(一九九六)に所在確認のための表面踏査が行われ、十三の沢川の現河床との比高五―一〇メートルに立地する平坦なテラス上に石器や剥片類が散乱する場所が点在することが確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by