African tick bite fever

内科学 第10版 の解説

African tick bite fever(リケッチア感染症)

Rickettsia africaeによる熱性感染症である.1990年代に新しい紅斑熱群として確認された.サハラ以南のアフリカ大陸に多発しており,過去同地域で地中海紅斑熱と診断された多くがこのリケッチア症であったと考えられている.大動物を嗜好するマダニが保有し,郊外サバンナなどでサファリキャンプなどの野外活動の際に感染.集団発生も報告されている.
 臨床的には,発熱発疹,刺し口を特徴とするが,比較的軽度の経過を示し,死亡例も報告されていない.また,複数の刺し口を認めることが多い.診断ならびに治療もほかのリケッチア症と同様である.[安藤秀二]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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