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ロッキー山紅斑熱 ロッキーさんこうはんねつRocky mountain spotted fever

翻訳|Rocky mountain spotted fever

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世界大百科事典 第2版の解説

ロッキーさんこうはんねつ【ロッキー山紅斑熱 Rocky mountain spotted fever】

単にロッキー山熱ともいう。リケッチアRickettsia rickettsiによって起こり,森林中に生息するマダニ類(Dermacentor属)の刺咬により伝播される感染症。1909年に,H.T.リケッツが,この病気からリケッチアを発見したことで知られ,最初にロッキー山地から報告されたのでこの名があるが,南北両アメリカに広く分布している。日本には存在しない。春から夏にかけて発生が多い。潜伏期は3~12日で,頭痛,悪寒戦慄(せんりつ),筋肉痛,悪心,嘔吐とともに発熱する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロッキー山紅斑熱
ろっきーさんこうはんねつ
Rocky Mountain spotted fever

主としてアメリカ大陸に地方病的にみられるリケッチア性の急性熱性疾患で、単にロッキー山熱ともよばれる。日本には存在しない。病原体はリケッチア・リケッチイRickettsia rickettsiiで、1906年にアメリカの病理学者リケッツHoward Taylor Ricketts(1871―1910)によって発見されたことでも知られる。森林に生息するダニによって媒介される感染症で、潜伏期は平均7日。発熱、頭痛、悪寒戦慄(せんりつ)などにより急激に発病する。主要症状は、40℃前後の高熱、四肢末端から始まる紅斑性出血性発疹(ほっしん)、激しい頭痛などの神経症状などで、2~3週間にわたってみられる。早期診断、早期治療が予後を左右する。かつては死亡率が20~50%にも及んだが、抗生物質の早期投与によって死亡率は低下した。日本には存在しないとされているが、1984年(昭和59)以来、四国や九州で類縁疾患である日本紅斑熱の患者発生の報告がある。[柳下徳雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のロッキー山紅斑熱の言及

【コロラドダニ熱】より

…アルボウイルス群に属するウイルスが,マダニの1種(Dermacentor andersoni)の体内で増殖し,刺咬によりヒトに伝播されて発症する感染症。カナダから北アメリカのロッキー山地に分布し,以前はロッキー山紅斑熱の軽症型と混同されていたが,1930年に独立疾患とされた。5~6月に多い。…

【熱帯医学】より

…痘瘡(とうそう)ウイルスによって引き起こされる痘瘡(天然痘)は,熱帯地方に広範にみられた風土病であったが,世界保健機関(WHO)の取組みによって根絶された。 リケッチア類によるものには,恙虫(つつがむし)病,ロッキー山紅斑熱,発疹熱などがある。恙虫病は,広く南太平洋から東南アジアにかけて分布しており,病原体をもったツツガムシに刺されて感染する。…

※「ロッキー山紅斑熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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