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腺熱 センネツ

世界大百科事典 第2版の解説

せんねつ【腺熱 glandular fever】

以前は伝染性単核細胞症infectious mononucleosisと同意語とされてきたが,伝染性単核細胞症はEBウイルスを病原とする疾患ということが明らかにされるとともに,腺熱は,腺熱リケッチアRickettsia sennetsuが病原体である腺熱リケッチア症を指す病名となってきた。両者は臨床像がきわめて類似する。腺熱は国内とくに九州で発生する地方病で,外国にはない。感染経路,媒介動物などの疫学的研究は進行していない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腺熱
せんねつ

伝染性単核球症」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

腺熱
せんねつ

いくつかの異なった病原体による急性感染症で、発熱、全身のリンパ節腫脹(しゅちょう)、異型リンパ球を含む単核細胞(リンパ球)の増加を主徴候とする一つの症候群とみなされている。このうち、病原体の確認された腺熱リケッチアによる腺熱リケッチア症(日向(ひゅうが)熱や鏡熱など)とEBウイルスによる伝染性単球増加症は、腺熱症候群から区別されている。[柳下徳雄]

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世界大百科事典内の腺熱の言及

【伝染性単核細胞症】より

…IMと略記し,伝染性単核球増多症ともいう。腺熱と似た症状を呈するが,リケッチアによる腺熱とは異なり,病原体はEBウイルスが最も重要と考えられている。多くは経口感染により伝播し,潜伏期は4~7週,若年男女に多く,発熱,リンパ節腫張(頸部に最も著しい),咽頭痛を3主徴とする。…

【リケッチア】より

…新たな人間が感染するのは,シラミの吸血刺口をかいた傷口から,糞の一部が侵入するためである。 ヒトに病原性を有するリケッチアは,発疹チフスのリケッチアを含めて11種が知られており,発疹熱,ロッキー山紅斑熱,北アジアダニチフス,ブートン熱,クインスランドダニチフス,リケッチア痘,恙虫(つつがむし)病,Q熱塹壕(ざんごう)病および腺熱である。 恙虫病は,リケッチア・オリエンタリスR.orientalisによってひき起こされ,秋田,山形,新潟地方で古くから知られていた死亡率の高い疾患で,ツツガムシによってヒトに伝播される。…

※「腺熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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