知恵蔵 「BootCamp」の解説
Boot Camp
1990年代半ばから10数年にわたり、MacはPowerPCと呼ばれるCPUを搭載してきた。しかし、2006年以降は、WindowsPCと同じIntel製CPUを搭載することになったため、理論的にはWindowsの起動が可能なはずだった。そして、Boot Campの登場により、ついにWindows起動は現実のものとなる。
Boot Campは「Mac OS X v10.5 Leopard」 及び 「v10.6 Snow Leopard」に付属する。
Windows XPやVistaをインストールするには、正規のXPやVistaのインストールディスクとBoot Campが付属する先のディスクの他に、購入したMacに付属するMacOS Xのディスクなどが必要となる。また、Windows7をインストールする場合には、合わせてアップル社のサイトから「Boot Camp 更新プログラム」をダウンロードしておく必要がある。
インストールは、まず、Macのアップルメニュー内にある「Boot Campアシスタント」を起動し、HDDにWindows用領域を割り当て、Windowsのインストールディスクをマウントするといった手順となる。インストールが完了すれば、Mac起動時にMacOSかWindowsのどちらを起動するかが選択できる。
なお、すべてのIntel製CPU搭載Macで、すべてのWindowsOSが動作するわけではない。07年より前のものはWindows7が利用できないし、64ビット版Vistaや7が使用できないMacもある。64ビット版のXPはどのMacでも利用できない。また、元々MacとWindowsではキーボードなどのハードウエアの仕様が異なるため、例えば、WindowsPCのみに存在する文字等を削除するための「Delete」キーや、日本入力切り替えで利用する「半角/全角」キー等はMacの他のキーに置き換えて使用しなければならない。
(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報