ILO憲章(読み)アイエルオーけんしょう

百科事典マイペディア 「ILO憲章」の意味・わかりやすい解説

ILO憲章【アイエルオーけんしょう】

ILOの基本精神,組織,手続その他一般規定,原則を明らかにするためのもの。前文などを除き40章。フィラデルフィア宣言が付属している。前文で世界の恒久平和は社会正義基礎とすること,労働条件の改善,失業防止災害の防止と補償,幼少年と女性の保護,老年および廃疾者への給付,結社の自由の承認職業訓練の必要性などをあげている。

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世界大百科事典(旧版)内のILO憲章の言及

【ILO】より

…平和予備会議はこれを受けて,またロシア革命など当時の政情不安におされて,国際労働立法委員会(委員長はアメリカ代表サミュエル・ゴンパーズAFL会長)を設けて原案を起草させた。それが平和条約第13編〈労働編〉(のちにILO憲章になる)に採用されて,労働者の国際的保護のための機関としてILOが生まれたのである。日本はその設立に参画し,また八大産業国の一つとして,いわゆる常任理事国であったが,1938年に脱退,51年に復帰し,再び常任理事国になっている。…

※「ILO憲章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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