IWW(読み)アイダブリューダブリュー

デジタル大辞泉 「IWW」の意味・読み・例文・類語

アイ‐ダブリュー‐ダブリュー【IWW】[Industrial Workers of the World]

Industrial Workers of the World世界産業労働者組合。米国最初の産業労働者組合連合体。1905年結成。第一次大戦後、解散

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改訂新版 世界大百科事典 「IWW」の意味・わかりやすい解説

IWW (アイダブリュダブリュ)

正称Industrial Workers of the Worldで,世界産業労働者同盟あるいは世界産業労働者会議と訳される。1905年にシカゴで結成された急進的な労働団体。その構成員はウォブリーズWobbliesと呼ばれた。1904年にコロラド州のクリップル・クリーク鉱山争議で敗北した西部鉱夫連盟Western Federation of Minersを中心にして,E.V.デブスらの社会主義者や無政府主義者を結集して結成されたIWWは,〈労働者階級と使用者階級に,共通するものは皆無である〉(IWW規約)と階級闘争推進の立場に立ち,穏健なアメリカ労働総同盟AFL)に対抗した。17年アメリカが第1次世界大戦に参戦してからは,強い反戦的立場をとった。組織人員は,第1次大戦中の弾圧によって事実上崩壊するまでの全期間にわたって振るわず,最盛時でも7万人を超えなかった。IWWは,新移民や不熟練労働者の組織化に積極的で,産業別組合主義を掲げた点で,産業別労働組合会議(CIO)の先駆となった。ジョー・ヒルJoe Hill(1879-1915)のようなヒーローを生み,その労働歌は今日でもアメリカの労働者によって愛唱されている。
AFL-CIO
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百科事典マイペディア 「IWW」の意味・わかりやすい解説

IWW【アイダブリュダブリュ】

世界産業労働者組合

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「IWW」の解説

IWW(アイダブリユーダブリユー)

世界産業労働者組合(IWW)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「IWW」の意味・わかりやすい解説

IWW
あいだぶりゅーだぶりゅー

世界産業別労働者組合

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旺文社世界史事典 三訂版 「IWW」の解説

IWW
アイダブリュダブリュ

世界産業労働者同盟

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世界大百科事典(旧版)内のIWWの言及

【サンディカリスム】より

…1911年には全国労働者連合confédération nacional de trabajo(CNT)が結成され,19年にはその加盟人数は約71万人にも達した。 アメリカにおけるIWW(世界産業労働者)の運動も本来土着的な運動が思想的表現を借用したものである。イギリスではT.マンらのシンディカリスト・リーグがサンディカリスム型(イギリスではトレード・ユニオニズムと呼ばれた)の運動を指導し,港湾労働者などの間に影響力を与えた。…

※「IWW」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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