K2(読み)ケーツー

改訂新版 世界大百科事典 「K2」の意味・わかりやすい解説

K (ケーツー)

カラコルム山脈最高峰。中東部カラコルム,バルトロ山群の中国・パキスタン国境線上にある。標高8611mで,エベレストに次ぐ世界第2の高峰でもある。1856年インド測量局T.G.モントゴメリー大佐らの測量に際して,角度帳(アングルブック)に記されたカラコルム第2号を意味する測量記号K2をその名とするが,中国ではチョゴリバルーチ語で〈大きい山〉の意)の名を使っている。K2に最初に接近したのは61年にバルトロ氷河に入ったH.H.ゴドウィン・オースティンで,彼の名をとってゴドウィン・オーステン山と呼んだこともある。最初に登山を試みたのは1902年のO.エッケンシュタイン隊で,その後,09年アブルッツィ公,29年スポレート公,38年,39年,53年のアメリカ隊がある。そして,54年A.デジオの率いるイタリア隊が南東稜より初登頂した。77年に日本隊が第2登を果たしたほか,78年アメリカ隊の無酸素登頂,79年R.メスナーらの無酸素,アルパインスタイルによる登頂,81年早稲田大学隊の西稜からの成功がある。1980年代に入って中国側からの登山が試みられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「K2」の意味・わかりやすい解説

K2
ケーツー

カラコルム山系中部,パキスタンと中国のシンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区との国境地帯にある世界第2位の高峰。標高 8611m。ゴドウィンオースティン氷河 (バルトロ氷河の支流) の右岸に位置する。 K2の名は,インド測量局のカラコルム第2号という測量記号である。多くの別称があり,人名をつけたものにゴドウィンオースティン Godwin Austenほかがあり,中国ではチョゴリ (喬戈里) 峰と呼ぶ。 1954年7月,A.デジオを隊長とするイタリア隊が南東稜から初登頂に成功した。

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百科事典マイペディア 「K2」の意味・わかりやすい解説

K2【ケーツー】

カラコルム山脈の最高峰で,世界第2位の高峰(8611m)。名は〈カラコルム2号〉を意味する測量記号。バルーチ語ではチョゴリ山。花コウ片麻岩の三角錐状。1954年7月,イタリア探検隊が初登頂。かつて英国の探検家ゴドウィン・オースティン〔1834-1923〕にちなんでゴドウィン・オースティン山と呼ばれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「K2」の意味・わかりやすい解説

K2(ケイツー)
けいつー

K2峰


K2(ケーツー)
けーつー

K2峰

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世界大百科事典(旧版)内のK2の言及

【カラコルム[山脈]】より

…アジア大陸中央部にある山脈。カラコラムKarakoramともいい,中国名は喀喇昆侖。北のタリム盆地へ流れるヤルカンド川の支流シャクスガム川と,南のインダス川とその支流シャイヨーク川の分水界をなす。北にはアギール山脈,南にはヒマラヤ山脈が並行する。西はインダス川水系ギルギット川の源流イシュクマン川の東経74゜から,東はシャイヨーク川大屈曲部の東経78゜20′まで,西北西から東南東へ長さ約500km,南北の最大幅約100kmの範囲にひろがる。…

※「K2」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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