知恵蔵 「KindleFire」の解説
Kindle Fire
Kindle Fireは、「Amazon Silk」と呼ばれるブラウザーを搭載しており、Amazon社が提供するクラウド・コンピューティング環境「Elastic Compute Cloud (EC2)」と連係することで、高速ブラウジングを実現している。Facebook、TwitterといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や、Gmail、Hotmail、Yahoo!等のメールシステムも利用可能。
日本においては、電子書籍は12年10月25日に国内オープンした「Kindleストア」から、音楽は「Amazon MP3」ストアから購入でき、一度購入したコンテンツは、Kindle Fire以外の端末でも利用できる。書籍はiPhoneやAndroidに対応したKindle無料アプリを、音楽はiOS、Windows、Android対応のCould Playerを利用することで、iPhoneやiPad、他のAndroidスマートフォンやタブレットなどで利用可能。
12年11月に発売されたApple社のタブレット「iPad mini」は、一番安い16ギガバイトモデルでも2万8800円だが、Kindle Fireの価格は1万2800円、HDが1万5800円と圧倒的に安い。
ちなみに、米Wall Steet Journalのブログ「AllThingsD」によると、米国では、iPad miniの発表翌日にKindle Fire HDの売り上げが大幅に増加したが、これは、iPad miniの価格が予想以上に高かったため、Kindle Fireの購入に踏み切ったユーザーが多かったからだと見られている。
(横田一輝 ICTディレクター / 2013年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報