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O抗原 オーコウゲン

デジタル大辞泉の解説

オー‐こうげん〔‐カウゲン〕【O抗原】

O antigen大腸菌などグラム陰性菌の細胞がもつ抗原の一つ。菌の細胞壁にあり、熱に強い。大腸菌のO抗原は約180種に分類される。O157は157番目に発見されたO抗原をもつ大腸菌で、特にH抗原がH7またはH-のものは重篤な症状を引き起こす腸管出血性大腸菌として知られる。菌体抗原
[補説]O抗原は熱に強いが、O157やO111などの腸管出血性大腸菌は熱に弱いため、食品を適切に加熱することで感染を防ぐことができる。O抗原のOはドイツ語のohne Hauchbildungに由来する。鞭毛をもつ菌をシャーレで培養すると、培地上を遊走して同心円状に広がる。この現象をHauchbildung(「ガラスに息を吹きかけたようなくもりが形成される」の意)という。一方、鞭毛をもたない菌の場合、一か所に固まってコロニーを形成し、「くもり」は形成されないことから、ohne Hauchbildung(ohneは「~がない」の意)といった。これを語源として、後に鞭毛の抗原をH抗原、菌体(細胞壁)の抗原をO抗原と呼ぶようになった。腸内細菌の抗原には他に莢膜(きょうまく)抗原(K抗原)と線毛抗原F抗原)がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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