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OAW技術

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

OAW技術

光学的に補助された機構を持つ次世代記憶装置、あるいはその技術のこと。ハードディスクメーカーとして有名な米Seagate Technology社の100%子会社である米Quinta社によって開発され、Seagate社によって、早ければ1998年中にこの技術を採用した記憶装置が製品化される予定である。OAWは、現在のHDD光磁気ディスク(MO)を組み合わせたものである。同技術を使用する記憶装置は、基本的には現在のHDDの構造(スイングアームと磁気円盤)をそのまま採用する。ただし、HDDのスイングアームにはレーザービームを誘導する光ファイバーが、アーム先端の磁気ヘッドには微細な光学レンズが取り付けられており、情報の読み書きは円盤メディアへのレーザービーム照射により行なう。磁気円盤は、アモルファス希土類遷移金属製の磁性物質と、光学トラックパターンをあらかじめ刻み込んだプラスチック製の基盤からなる。OAW技術を採用した記憶装置は、簡単にいうと、HDDのような機械構造を持ち、MOの記録方式を採用したものだ。MOでは、書き込みの際に強力なレーザービームを照射してメディアに塗布された(挟み込まれた)磁性物質をキュリー点以上にまで加熱する。ここに磁気ヘッドが起こした比較的弱い磁界を与えると、レーザービームが当たった部分のみの磁気が反転し、垂直方向の磁気変異としてデータ書き込むことができる。一方、情報を読み取る際には、弱いレーザービームを照射し、磁性物質の磁化の方向の違い(N極かS極か)を、表面で反射されるレーザービームの偏向面の回転方向の違い(カー効果)によって判断している。OAW技術でも、情報の書き込みと読み出しに関しては、MOとほとんど等しい仕組みとなっている。しかし、OAWの磁気ヘッドには微細光学レンズの内蔵に加えて、マイクロマシン反射鏡(半導体表面に直接実装された反射鏡。半導体に流す電流によって、高速かつ微妙に角度を変える)も搭載されている。このマイクロマシン反射鏡により、従来の機械的な機構では対応しきれない微妙なトラッキングサーボが可能となり、1インチあたり10万トラックのトラック密度でも達成できるという。また、レーザービームのビームスポット絞り込むことにより、トラック方向の記録密度もかなり向上する。磁気ヘッドで情報の読み書きをする現在のHDDでは、機構的に1平方インチあたり20Gbit~40Gbitという記録密度の限界があるといわれている。しかし、OAW技術を使えば、その限界は将来的に250Gbit/平方インチ(現在のHDDの6~12倍)にまで高められるという。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
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